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シェアハウスの間取り選びのポイント
公開日 : 2024.08.28 更新日 : 2024.08.28
新居選びをする際に、最も重要な要素とも言えるのが物件の「間取り」ではないでしょうか?
これはシェアハウスでも同様で、どんな間取りの物件を選ぶかによって、あなたの生活スタイルに大きな影響を及ぼします。
そこでこの記事では、シェアハウスのよくある間取りや、間取り選びの際に確認すべきポイントについて詳しく解説します。
あなたのイメージする暮らしをシェアハウスで実現するための参考になさってくださいね。
シェアハウスのよくある間取り
「シェアハウスの間取り」というと、「なにか特殊な間取りなのかな?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
多くのシェアハウスは一般的なアパート、マンション、一戸建ての住宅と間取りの面では大きな違いはなく、いくつかの居室と、リビング、ダイニング、キッチンなど居室以外部屋、そしてトイレ、洗面、バスルームといった水回りで構成されていることがほとんどです。
ですから、特に小型のシェアハウスでは、戸建てやマンションの表記などでよく見かける「4LDK」のような物件も多く見られます。
あなたがご家族で住まわれていた家と同じく、居室があなたの専用のスペース(専有部)で、それ以外の部分は他の入居者と共用する共用部となります。
賃貸住宅などで一人暮らしをする場合には、物件内の全ての設備があなたの専有部となりますので、それとは少し違いますが、一緒に暮らす人が家族ではなく「シェアメイト」になっていること以外は、いわゆる実家暮らしと大きな差はないと考えていいでしょう。
一方で、中型・大型のシェアハウスになってくると、一般的な賃貸住宅とは異なる部分も出てきます。
基本的に大きな違いが生まれてくるのはいずれも共用部です。
具体的に例を挙げながらご説明しますね。
まずはリビングとダイニングです
一般的なファミリーむけ住宅では、概ね3〜5人が快適に過ごせるくらいのスペースが確保され、テレビやソファー、テーブルや椅子などが配置されているのが一般的かと思います。
しかし、中大型のシェアハウスでは10名から、多い物件では100名以上の入居者がいることもあるため、とてもそのスペースでは足りません。
よって、リビングとダイニングのスペースは一般的なファミリー向け住宅よりもかなり広くなります。
また、ファミレスのように作り付けのボックスシートがいくつも並べられていたり、カフェのようなテーブルと椅子が並べられていたりと、さながら飲食店の店内のような雰囲気を感じさせる物件も少なくありません。
パソコンを使ってリビングで仕事をする人も少なくないので、ファミリー向け住宅のリビングやダイニングとはずいぶん違った雰囲気を感じるでしょう。
続いてはキッチンです。
ファミリー向け物件では、シンク、2〜3口のコンロ、炊飯器や電子レンジなどの調理家電を置く棚、食器類や調理器具をしまう収納、冷蔵庫用のスペースくらいで構成されているかと思います。
しかし、中・大型のシェアハウスになると、イメージはさながら学校の家庭科室(調理室)に近いものになります。
つまり、1箇所に複数のシンクやコンロ、収納などが集約されているのです。
設備そのものは家庭用のものが採用されていることが多いので、使い勝手は特に変わりませんが、日によって使う設備の位置が少し変わるので、その日替わり感も楽しいポイントです。
そして、シェアハウスのキッチンの一番の特徴は、冷蔵庫が置かれていないことです。
多くのシェアハウスでは冷蔵庫が各居室に置かれているため、キッチンには冷蔵庫を設置しません。
料理をするときには自室から食材を持っていくという手間はありますが、キッチン家電の中でも一番大きな冷蔵庫がキッチンに置かれないことで、スペースを広々と使えるというメリットもあるんですよ。
続いてはトイレ、洗面、バスルームなどの水回りです。
トイレは一般的な住宅と同じものが複数設置されていることもありますが、特に大型のシェアハウスになってくると、ショッピングセンターなどにあるような男女別で複数名が同時に使用できるタイプのトイレを設置している物件も多く見られます。
手洗いも複数あることがほとんどなので、お出かけ前の身支度などではとても便利です。
洗面は一般的な住宅の場合トイレとお風呂の間にあって、脱衣場や洗濯機の設置スペースも兼ねていることがほとんどかと思いますが、中型・大型におシェアハウスでは独立していることが多くなっています。
例えば洗濯機が複数設置されるランドリールームになっていたり、身だしなみを整えるのに使用できるパウダールームという形になっていたりと、物件毎にそのあり方は様々です。
そしてバスルームです。
一般的な住宅に設置されるようなユニットバスではなく、スポーツジムでよく見られるようなシャワーブースか、複数人が一緒に利用できる大浴場タイプがほとんどです。
最後に、一般的なファミリー向けの住宅には無いスペースもご紹介しましょう。
特に面積に余裕のある大型のシェアハウスに見られるものですが、仕事や勉強に利用できるスタディルーム、ゆっくり本が読めるライブラリ、体を動かすことができるジム、喫煙者のためのスモーキングルーム、映画などを大画面で楽しむことができるシアタールーム、ガキの演奏が楽しめるスタジオルームといった設備を備えている物件も増えてきました。
こうした共用部を利用できることが、住居としてシェアハウスを選ぶ大きなメリットの一つと言えるのではないでしょうか。
シェアハウスの間取り選びのポイント
さて、ここまでシェアハウスの間取りについてご説明しましたが、では実際にシェアハウスをお引越し先として検討する場合、どんな間取りの物件を選べば良いのでしょうか?
そこで、ここからはあなたがシェアハウスを選ぶ際に参考にしていただきたいチェックポイントを5つご紹介します。
個室の広さ・間取りを確認する
最初のチェックポイントは個室の広さです。
シェアハウスの個室は多くの場合4.5畳〜6畳で、ベッド、冷蔵庫、デスクなど、最低限の家具が設置されています。
それらに加えて、自分が部屋に置きたい家具や家電、洋服などの量を考えた時に、スペースとして必要十分か、家具や家電が効率よく配置できるか、収納スペースが足りるかといった観点で確認をすることが必要です。
また、部屋の広さだけでなく、形状も重要です。
長方形や正方形の部屋であればよいのですが、一部の壁がせり出していたり、柱があったりすると家具や家電の設置に支障をきたすこともあるので、必ずチェックしておきましょう。
個室と共有スペースの位置関係
続いてのチェックポイントは個室と共有スペースの位置関係です。
個室がリビングダイニングやキッチンから離れていると、プライバシーが確保しやすいことや、共用部からの声が聞こえづらく騒音トラブルになりにくいというメリットがあります。
しかし、料理をする時に個室から食材を持って行くのが大変だったり、個室に忘れ物をしたときに取りに行くのが手間になったりと、デメリットがあるのも事実です。
これはトイレ、洗面、バスルームなどの水回りやその他の設備も同様で、近いから便利ということもあれば、近いが故に困るということもあるでしょう。
実際にシェアハウスで生活する姿をイメージし、個室と共用部がどんな位置関係にあれば快適に生活できるかを考えることが大切です。
お風呂とトイレは別か
続いてのチェックポイントはいわゆる水回りです。
これは特に小型のシェアハウスについてのポイントですが、お風呂とトイレが別々になっているのか、それとも洗面(脱衣所)を含めて一箇所にまとまってしまっているのかという点です。ファミリー向けの住宅では洗面を挟んで右にお風呂、左がトイレという物件の間取りも少ないかと思いますが、シェアハウスでこのタイプの間取りの物件を選んでしまうと、トイレに行きたい時や、洗面で歯磨きやメイクをしたい時でもシェアメイトがお風呂に入っているから洗面やトイレが使用できないということが起こり、特に朝のお出かけ前などは必要以上に時間を取られてしまうことが考えられます。
あなたの生活リズムを崩さず、またシェアメイトに必要以上に気を遣わないためにも、洗面(ランドリー)、トイレ、お風呂(シャワー)はそれぞれ独立している物件を選ぶことをおすすめします。
収納スペースを確認する
次のチェックポイントは、個室に十分な収納スペースがあるかどうかです。
シェアハウスは基本的に個室と共用部の指定された箇所(シューズポックスやパントリー)にしか私物を置くことができず、共用部に私物を放置すると「持ち主不明」として運営事業者が処分してしまうことも少なくありません。
一見厳しいルールとも思えるかもしれませんが、例えば100人規模のシェアハウスでは、入居者1人が1個私物を共用部に置いてしまうだけでも100個の私物が共用部に溢れるになってしまいます。
ですから、「私物は個室で管理する」というのは入居者全員が快適に暮らすうえでは欠かせないルールなのです。
そこで重要なのが、個室の収納スペースがどのくらい大きさなのかという点です。
クローゼットがある場合は、服や日用品を整理しやすくなりますが、収納スペースが少ない場合は、自分で収納家具を用意する必要があるため、部屋の広さを考慮に入れる必要があります。
「そもそもミニマリストなので、荷物は多くありません。」という方は心配ないかと思いますが、「新しいもの好きでつい色々買っちゃうんだよね」という方は、荷物がきちんと個室内に収まるかどうかを確認しておきましょう。
共有スペースや玄関の間取りを確認する
最後のチェックポイントは共有スペースや玄関の間取りです。
個室の数に対してリビングやダイニング、キッチンの大きさや家具家電の設備は十分か、トイレ、洗面、お風呂(シャワー)、ランドリー、パウダールームといった水回りの配置や数、男女の別などは、特に「必ず毎日使う共用部」の間取りはとても大事なチェックポイントです。
そして、案外見落としがちですが重要なのが玄関の間取りです。
どのくらいの広さがあるのか、シューズボックスには何足靴を入れられるのか、他の共用部との位置関係がどうなっているのかなどは要チェックです。
特に小型のシェアハウスでは玄関を開けた瞬間にリビングダイニングという物件も少なくありませんが、これは人によって好き嫌いが大きく分かれるポイントではないかと思いますので、必ずチェックしておきましょう。
実際に見学するのがおすすめ
ということで、ここまでシェアハウスの間取りや選び方のポイントを解説してきました。
ここまでの情報を参考にすれば、インターネットを活用して自分にピッタリのシェアハウスを探すことは可能でしょう。
ですが、できることなら入居を決める前に実際に物件を見学(内覧)することを強くおすすめします。
理由はとてもシンプルで、インターネット上の情報だけを頼りに入居してしまうと「あれ、イメージとなんか違う」ということが起こるからです。
個室の広さはもちろんですが、意外と大きな要素となる天井高、設置されている家具や家電のサイズ感、収納にどのくらいの量の荷物が収まりそうか、共用部までの距離、共用部の広さなどなど、実物を見て感じないとわからない要素は意外と多いものです。
内覧をすることで、間取り以外にも駅からの所要時間、周辺環境(スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどのお買い物施設や、銀行、病院、公園、お役所など)、他の入居者の雰囲気、ハウスマネージャーの人となりなど、とても多くの情報を得ることができます。
特にシェアハウスは一人暮らしとは違い、共同生活という要素が大きいため、一人暮らしに比べて知っておくべき要素が多いという側面があります。
少々手間に感じる部分もあるかもしれませんが、この手間を面倒くさがってしまうと、折角のシェアハウス生活が楽しくなくなってしまう可能性も否定できません。
気になる物件を見つけたら、一度内覧に行って、その物件で自分がどんな風に生活をしているのかをイメージしてみてください。
そのイメージが良いものであればあるほど、あなたのシェアハウス生活は素晴らしいものになるはずですよ。
VR画像で確認する
下見へいく時間が無いときのおすすめはVR画像で物件を確認することです。
事業者やポータルサイトによっては、物件のVR画像を用意しているところもあります。
さらにその画像を見ながら物件担当者とオンラインで質問や詳細を確認できるVR下見もあります。現地に行かなくても実際に話しを聞けるのでおすすめです。
監修者 : 谷口裕紀 (合同会社シェアリアル 代表社員)
シェアハウスの運営・管理、プロデュース、コンサルティングを本業にしながら、練馬区でシェアキッチンをハブに地域コミュニティの活性化にも挑戦中。
最近の生きがいは、釣りとクラフトビールと中日ドラゴンズ。
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