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シェアハウスの家賃相場は?安い仕組みを解説

シェアハウスは、経済的な理由や新しい生活スタイルを求める若者を中心に、人気が高まっています。特に20代後半から30代前半の男女にとって、シェアハウスの家賃は大きな魅力です。しかし、家賃が安い理由や相場、初期費用について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では、シェアハウスの家賃相場やその安さの仕組み、そして注意点やコスパの良いシェアハウスの探し方について詳しく解説します。

シェアハウスと賃貸マンションの家賃比較

では、具体的にシェアハウスの家賃を賃貸マンションやアパートと比較していきましょう。

家賃
シェアハウスの家賃は、多くの場合、賃貸マンションやアパートよりも低めに設定されています。例えば、東京23区内の賃貸マンションの家賃は10万円前後することが多いですが、シェアハウスはその半額程度の家賃でも住むことができます。

共益費
賃貸マンションやアパオートとシェアハウスで大きく異なるのがこの「共益費」です。賃貸マンションやアパートにおける共益費は、例えば共用部(廊下や階段)の清掃費用や、電気代に充当されるもので、自分が暮らしている居室で発生する費用に充てられることはありません。つまり、賃貸マンションやアパートに住む場合は、家賃、共益費とは別に水道光熱費や通信費(インターネット利用料)などを負担する必要があるのです。一方でシェアハウスにおける共益費には、水道光熱費やインターネット利用料が含まれている場合が多く、別途支払う必要がありません。また賃貸マンションやアパートの場合、特に水道光熱費は毎月の利用状況によって金額が上下しますが、シェアハウスの共益費は毎月定額であることがほとんどです。そのため経済的な負担が軽減されるだけでなく、毎月の出費を固定することが出来るので、お金の管理がしやすくなるというメリットもあるのです。
初期費用:賃貸マンションやアパートでは入居時に敷金(月額賃料の1ヶ月分であることが多い)、礼金(月額賃料の1ヶ月分であることが多い)、不動産会社に支払う仲介手数料(月額賃料の1ヶ月分であることが多い)、初月の家賃と共益費を支払うことがほとんどです。例えば、月額家賃が8万円、共益費が5,000円の物件だったとすると、敷金80,000円、礼金80,000円、仲介手数料(80,000円)、初月の家賃と共益費(85,000円)をまとめて支払うので、入居する時に325,000円ものお金を支払うことになります。一方でシェアハウスでは管理運営会社と直接契約を結ぶことが多いため、仲介に入る不動産会社が無く、仲介手数料が発生することはまずありません。また敷金や礼金も不要とする事業車が多いため、賃貸マンションやアパートに比べると初期費用を大幅に抑えることができます。

シェアハウスの初期費用はどれくらい?

先述した通り、シェアハウスの初期費用は、賃貸マンションやアパートに比べて格段に安いのが特徴です。しかし、0ということではなく、シェアハウスならではの初期費用が必要になるのも事実です。管理運営事業者によって少々違いはありますが、代表的な初期費用についてご紹介しましょう。

入居手数料・契約料
これはシェアハウスを管理運営する事業者に支払うもので、1万円から3万円程度が相場です。賃貸マンションやアパートで言えば仲介手数料と同じような位置づけに当たるものですが、先程も述べた通り、シェアハウスへの入居時にはシェアハウスの管理運営をしている事業者と直接賃貸借契約を結ぶことがほとんどです。よって、仲介をする不動産会社に払う手数料とは異なり、シェアハウスの管理運営をしている事業者が契約書類などを発行したりするための事務手数料戸なっています。一般的に賃貸マンションやアパートの仲介手数料は月額家賃の1ヶ月分ですから、それに比べるとずいぶん負担が少なく出来るのです。

デポジット
賃貸マンションやアパートの敷金に相当するもので、退去時に清掃費や修繕費として差し引かれることがあります。しかし、このデポジットを請求する事業者は前提的な割合で言えば少数です。入居時にデポジットは請求せず、退去時に物件の損傷などがあった場合は修理費用の実費を請求する事業者のほうが大多数でしょう。

初月の家賃と共益費
入居時には、入居初月の家賃と共益費を前払いすることが求められます。支払い方法は多くの場合が銀行振込ですが、なかにはクレジットカードをはじめとしたキャッシュレスの決済や、現金での手渡しなどに対応している事業者もあります。

入居前の問い合わせ時や内覧時に確認しておくとよいでしょう。なお、入居日が月の下旬、特に25日以降だと、入居初月の家賃・共益費と併せて翌月の家賃・共益費も同時に支払うことを求められることが多くなります。これは多くのシェアハウスが賃貸マンションやアパートと同様に「当月25日までに翌月分の家賃と共益費を支払う」という支払のルールを設けているためです。

仮に、先程の賃貸マンションと同じ、家賃80,000円のシェアハウスに入居したときの初期費用を考えてみましょう。共益費は多くの事業者が15,000円を一つの目安にしています。また契約料は30,000円、デポジットはあったとしても月額賃料の半額くらいが相場ですから、仮に40,000円としておきましょう。
これらをざっと足し合わせると、合計の初期費用は165,000円。同じ家賃の賃貸マンションと比べるとほぼ半額ですし、この165,000円には水道光熱費も含まれています。

また、賃貸マンションやアパートで初めて一人暮らしをする際には、当然家具や家電をすべて自分で揃える必要があり、それにもかなりの費用がかかります。
例えば、最低限の生活をするためだけでも、冷蔵庫、エアコン、照明、調理家電(炊飯器、電子レンジなど)、食器類、テーブル、椅子くらいは必要になるでしょう。

これらの購入費用も考えると、最低10万円〜20万円は必要になるかと思います。しかし、シェアハウスの場合はこれらの家具家電もほとんどが備わっていて、自分がどうしても欲しいもの以外は購入する必要がありません。こうした家具家電の購入費用も含めて考えると、シェアハウスの初期費用が賃貸マンションやアパートに比べて以下に安くなるかが分かります。

シェアハウスの家賃が安い理由・仕組み

シェアハウスの家賃が安い理由には、いくつかのポイントがあります。

共有スペースの利用
シェアハウスでは、キッチンやリビング、バスルームなどの共用スペースを複数の住人で共有します。賃貸マンションやアパートであればこういった設備も各戸に設置されているのでスペースや設備にかかる費用が高くなり、その分が家賃に反映されますが、シェアハウスではこうした設備を共有することで一人あたりの利用コストを低く抑えることができ、家賃も安く設定することが出来るのです。

管理運営の体制
一般的な賃貸マンションやアパートでは、貸主(大家さん)に変わって管理会社が物件の管理をしていることがほとんどです。例えば、賃貸マンションに住んでいて何か設備の以上があった場合(給湯器のトラブルやエアコンの不具合など)があった場合は、まず管理会社に連絡をするのが一般的です。つまり、管理会社は大家さんに変わって物件の管理やメンテナンス、入居者の対応、家賃の回収業務などを行っているのです。しかし、当然この管理会社に業務を肩代わりしてもらうためには「管理費」を支払う必要があります。賃貸マンションやアパートの家賃にはこの管理費が反映されて居るため、割高になってしまうのです。一方でシェアハウスは貸主(大家さん)と管理運営する事業者が同一であることがほとんどです。そのため、この管理費という概念がなく、それを家賃に反映する必要も無いため、賃貸マンションやアパートに比べると割安な家賃を設定することが出来るのです。

格安すぎるシェアハウスは注意が必要

シェアハウスの家賃が賃貸マンションやアパートに比べて安い理由がお分かりいただけたと思います。しかしいくらシェアハウスといえども、同じエリアの物件などと比較して家賃が異常に安い場合には、いくつかの点に注意が必要です。格安すぎるシェアハウスには、以下のようなリスクが潜んでいることがあるからです。

設備の不備・不良
家賃が安い分、設備が古かったり、不十分であったりすることがあります。特に、水回りや空調設備が古い、共用設備の数が少ないといった場合は、日常生活に不便を感じることも少なくありません。中でもトイレやシャワーといった水回りの数が入居者の数に対して少ないと、自分の利用したい時に利用できなくてストレスを感じたり、出勤時間などに影響をきたすこともあるので要注意です。

入居者の質
家賃が安いシェアハウスでは、その価格帯の物件にしか住めないという入居者がいることもあります。よって、住んでいる入居者の質が低い可能性が高いのです。騒音問題や共用スペースの使用マナーが悪い住人がいると、快適な生活が難しくなることがありますので、注意が必要です。

管理の不備
管理運営事業者が管理の手間とコストを省いた結果、家賃が安くいなっているという可能性も否定できません。管理の質が低下すると、清掃が行き届いていなかったり、トラブル対応が遅れたりすることがあります。自分以外の人と共同生活を送るシェアハウスにおいて、管理の質が低いことは致命的と言っても良いですし、そうした別件は絶対に避けなければなりません。

これらのリスクを避けるためには、入居前にしっかりと物件の情報を確認し、内見を行うことが重要です。特に内見では、その物件を管理しているハウスマネージャーが物件の案内をするのが一般的です。一番その物件のことを知っている人ですから、どんどん質問をして自分の懸念点をなくしていきましょう。そして、マネージャーがあなたの質問に答えられないときは要注意。管理体制がずさんだったり、物件や入居者についての理解度が低い可能性があるので、そういう物件は避けたほうが無難です。また、口コミや評判も参考にすると良いでしょう。

監修者 : 谷口裕紀 (合同会社シェアリアル 代表社員)

シェアハウスの運営・管理、プロデュース、コンサルティングを本業にしながら、練馬区でシェアキッチンをハブに地域コミュニティの活性化にも挑戦中。
最近の生きがいは、釣りとクラフトビールと中日ドラゴンズ。

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