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TOKYO SHARE ASAKUSA HONJO

インタビュー:松岡さん(TOKYO SHARE ASAKUSA HONJOに在住)

モノに縛られない「ミニマルな生活」をするならシェアハウス生活をオススメする理由

アパートやマンションに住んでよくあるのは、電化製品や家具など持っているモノが増えたり、契約期間や初期費用がかかるのを気にして、引越しがなかなかできないこと。そんな中、ベッドや机、洗濯機や冷蔵庫といったベーシックな設備がそろっているだけでなく、初期費用や契約期間の縛りから抜け出せるシェアハウスが「ミニマルな生活ができる場所」として注目されています。

今回で第7回目となった、オークハウス住人インタビュー。登場するのは「TOKYO SHARE ASAKUSA HONJO」にお住まいの松岡麻依子(まつおか・まいこ)さんです。転勤が多く、将来的な海外での暮らしも意識する松岡さん。マンションからシェアハウスに移り住んで始めた、モノが最小限でも暮らせるミニマルな生活についてお話をうかがいます。

モノがあることで動きにくくなるのが嫌だった

そもそもシェアハウスに住もうと思われたきっかけを教えてください。

簡単にいうと、身軽になりたかったからですね。以前はマンションで一人暮らしをしていて、居心地も良く、自分の時間がしっかりあったり、たまには友達を呼んでパーティをしたりと、一人暮らしそのものは気に入っていました。ただ、一度マンションに暮らし始めると、だんだんと自分のモノが増えてきて、なかなか引っ越しや、生活のスタイルを変えることは、簡単ではないとわかってきました。

特に大きな家具があったわけではなのですが、電化製品や、家具や、洋服など、知らず知らずのうちにモノが増えていきました。これは、マンションやアパート住まいの方なら、誰でも経験する悩みだと思います。人生で一度も引っ越ししない人なら良いですが、たいていの人はそうもいきませんよね。

私自身が「モノが多いと損をする」と実感したエピソードがあります。今の仕事の関係で、広島から東京に転勤が決まり、新しいマンションを探すことになりました。ただ、持っているモノが多かったので、全部持っていこうとすると、大きな収納のある物件を探すしかなかったんです。問題は、収納のために大きな部屋を選ぼうとすると家賃が上がってしまうことでした。

地方なら広くて収納が多い物件も予算の範囲内で探しやすいのかもしれませんが、東京では収納の大きさを重視すると家賃は高くなってしまいます。これが原因で、物件の選択肢がかなり少なくなってしまったんです。気に入ったマンションを見つけても、収納の少なさから断念したことも、何度かありました。

その後、もっと大きな問題が発生しました。突然の辞令で、東京から大阪にまた転勤になってしまったんです。期間も3ヶ月ほどだったので、東京の部屋を退去し、マンスリーマンションに引っ越すことになりました。収納スペースはそれまでよりも少ないので、すべてのモノを持っていくことは不可能です。仕方なく、荷物の半分を倉庫(トランクルーム)に預けることにしました。部屋にあったモノが急に半減したので、不便なく暮らせるか不安だったのですが、やってみると意外と問題なく暮らせたんです

その時から「もっとモノや場所に縛られずに生きていきたい」と考えるようになりました。家具や家電がついていて、モノを減らせるシェアハウスが選択肢として浮上しました。シェアハウスに住んでいる友人の話を聞けたたので、具体的な生活のイメージがつかめたのも大きかったと思います。

一人暮らしからシェアハウスに引っ越して、不便さは感じられませんでしたか?

どのシェアハウスも大枠は同じだと思うのですが、キッチンやリビング、バスルームといった共有スペースがある一方、自分の個室もあります。

共同生活とはいえ、自分だけのスペースは確保されているので、人に会いたい時はリビングに出てくればいいし、ひとりになりたい時は自分の部屋にいればいい。意外だったのは、思っていたよりシェアハウスの中は静かなこと。洗濯機も、キッチンの設備も、複数あるので他の人とバッティングすることもほとんどありませんでした。

長期の入居契約を結ぶ必要もないし、水道、ガス、電気、インターネットの手続きもないので、引っ越しがスムーズなのも良かったと思います。

断捨離をする機会になったシェアハウス生活

今のハウスに住んでみて、具体的にどんなモノが減りましたか?

シェアハウスの個室はワンルームなので、収納スペースは、以前住んでいたマンションと比べると狭いです。ただ、クローゼットの広さに限りがある生活が、良い意味で、断捨離をする動機になってくれています。

所有するモノはかなり減りましたね。家具・ベット・家電は一通りついているので、自分で持っている必要はありません。友達が泊まるときのために持っていたゲスト用の布団は捨てて小さく畳める寝袋にしましたし、無駄に多かった鍋類も、ハウスに共有のものがあるので減らしました。洗濯機や電子レンジも、もういらないし、洋服、靴、バッグもどんどん捨てましたね。

私は広島出身なので、お好み焼きパーティするために、大きなホットプレートを持っていたんです。
引っ越すたびに、そのホットプレートも持って引っ越ししてきました。でも、考えてみると、1年に2、3回しか使わないのに、捨てるきっかけもなかったのでずっと持っていたんですよね。
減らせるものがないか考えたときに、フライパンが二枚あればお好み焼きは作れるし、ホットプレートがないならないで、実は困らないんです。そういう肩の力を抜いた考え方を実行に移せたのも、モノにしばられなくなってきた証拠かもしれませんね。

モノがなくなることで近くなった海外

こちらのハウスで海外の方と交流されることもありますか?

このシェアハウスは、いろんな意味で、海外と日本の中間のような場所です。私は学生時代にイタリアに留学をしていたことがあり、異文化に触れることができる場所に住みたいとずっと思っていました。

シェアハウスならいろんな国の人と英語やイタリア語で話すこともありますし、何より、遠い海外を身近で親しみやすいものとして感じることができます。

いずれは海外に住むことも視野に入れているので、いつでも海外に行けるようにフットワークも軽くしておきたい。シェアハウスに住んで身軽にしているのは、海外移住への準備というのも自分の中の理由のひとつでもあるんです。

シェアハウスでのミニマルな生活、これからも楽しんでくださいね。今日はありがとうございました!

松岡 麻依子(まつおか まいこ)
広島県出身、関西外国語大学在学中、イタリア・ミラノに1年交換留学し、現在はイタリア系国際輸送・通関業を担う会社に在職し大手商社への出向を経て営業職に就く。プライベートでは大学の同窓会関東支部の幹事を務める。趣味はグルメ旅行、クラヴマガ、一本歯下駄ウォーキング。

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