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ソーシャルレジデンスアカデミア大阪尼崎

インタビュー:石田さん(ソーシャルレジデンスアカデミア大阪尼崎に在住)

世界中に大切な人を、大切な場所を、大切な何かを

第11回目オークハウス入居者インタビュー。今回はソーシャルレジデンスアカデミア大阪尼崎にお住いの石田拓人(いしだたくと)さんにお話しを伺ってきました。

旅人初心者支援サービス「タビイク」代表。大学在学中にタビイクのサービスをスタートし起業。タビイクから巣立った旅人達は3,000人以上。その後、愛媛県弓削島での離島生活を経て現在はインドに在住。日本に一時帰国の際にソーシャルレジデンスアカデミア大阪尼崎を利用して、最新の日本のシェアハウスを経験中。

タビイクとシェアハウスの魅力をたっぷりお話ししていただきました。

タビイクとはどういったサービスでしょうか?
海外で一人旅をしてみたいけど一歩踏み出せないとか、バックパッカーで海外で旅をしてみたいけど、どうしたらいいかわからない。いきなりの⼀⼈旅が不安な⼈達を全国から募って一度みんなで一緒に旅に行って、海外の現地に慣れて、旅に慣れて、それから⼀⼈旅しようっていう、実際の現地のフィールドで行う旅の練習会みたいな内容ですね。

タビイクを始めたきっかけを教えてください
大学1年生の春休みに友達とふたりで行ったタイ旅行がきっかけです。その旅行で海外の魅力にハマりました。大学2年生の時に趣味の延長線のような形でサービスを立ち上げたのがタビイクの始まりですね。本格的にタビイクで頑張ろうと思ったのは大学4年生になってからですね。タビイクをちゃんとサービス化すれば、それなりに生きていけるんじゃないかと思い大学4年生のときに起業しました。

タビイクを始めてよかったことがあれば教えてください
いろんな⼈と出会えるのは⼀番のメリットかなと思います。社会人になると学生とかとの接点がなくなってきませんか?タビイクのユーザーは学生が多いので、今の時代を生きている大学生達と会えるところがとてもいい刺激になって、初⼼を忘れずに⽣きていられるみたいに感じます。若い⼈からじゃないと学べないことってたくさんあるので、環境としてはいいですね。初⼼を忘れないっていうのは結構大きいです。

タビイクは旅の初⼼者が集まる企画なんですよ。旅の先⽣の様な役割で引率としてサポートするんですが、初⽇にガクガク震えてるような子でも、1週間後には凄いキラキラしながら巣⽴っていくんです。⽬の前で分かりやすく成⻑していくので、そういう姿を⾒るとやってよかったなって思います。

タビイクの魅力を紹介してください

タビイクもシェアハウスもはじめましての人達が集まるじゃないですか。初めてだからこそ話せる内容ってあると思うんです。

みんな普段いろんなコミュニティに属していて、付き合いのレベルで言うと結構深いコミュニティもあれば、浅めのコミュニティもありますよね。でも深ければ深いほどいいってわけでもなくて、逆に滅茶苦茶仲いい人に将来の夢語れるかっていうと、恥ずかしくて語れなかった経験とかありませんか?

はじめましてだと過去を知らない分、最初の挨拶が明るかったらこの人明るい人だなって思われるわけですよ。新しい自分を変えやすい、新しい自分を出しやすいっていうのと普段は話せないような内容を話せるっていう。良くも悪くもはじめましての人間関係だからこそ、ちょっと浅い人間関係だからこそ自己開示できる環境が大きな魅力だと思います。

過去の自分を知らないまわりの人達のコミュニティに入って、新しい自分を出しやすい環境がタビイクにもあるし、タビイクの1日目もそうだし、シェアハウス1日目もそうだし、数日経ってもそこで積み上げていく自分が新たな自分なんで、自分を変えたい人にとって凄くいい環境だと思います。

ほどよく語れたりするじゃないですか。呑みながらちょっと深い話を聞き出したら多分違和感なく進むと思うんですよ。そういうのってこういう環境のいい部分なのかなと思います。

タビイクをやってる理由ってなんですか?
「世界中に大切な人を、大切な場所を、大切な何かを」っていうビジョンを掲げてタビイクを運営しています。

いつも話している自分がタビイクをやってる理由があるんですけど、僕、旅人が増えたら世界は変わると思ってるんです。 これは当初から思っていて、一人でも多くの人に一人でも多くの大切な人が増えたら世界が変わると思っていて、日本中、世界中に大切な人達とか場所とか何かが増えれば世界がちょっとよくなるんじゃないかって信念を元にタビイクを運営しています。

今後取り組んでいく予定のサービスは何かありますか?
宇宙に行きたいけど不安で一歩踏み出せない人達を集めてみたいですね。みんなで一緒に宇宙行こうぜ!!タビイクの最上級ですね。

あとは世界一周が無料でできるような世界を作りたいとも思ってます。
今って旅行をするためにお金を稼いで仕事辞めていくじゃないですか。稼いで辞めて、もしくは休みを取って、でまた帰ってきて稼ぐみたいな。単純に旅をしながら稼げる仕組みと、旅費を抑える仕組みを両方作れば、いままでかかってるような金額を抑えて、且、旅費を稼ぎながら旅行できるような仕組みを作りたいです。

世界中の色んなところで生活しながら、旅するように生きるというか、旅のような人生というか、人生を旅するというか、そういう人たちを増やせればいいかなと思ってて、ほんとに世界一周0円になるかはわかんないですけど、ゼロに近いようなレベルで世界中を生きていけるような人を増やしていきたいなということです。旅行したら貯金を崩していくじゃなくてプラスにしていくっていいう方向に持っていきたいなと思ってます。

そんなサービス作りに今後は励んでいきたいです。

災害支援もされてるんですね
⻑野で災害支援をしています。災害支援の現場は、今まで家がそこにあったのに急に無くなった人達や、目の前にいた大切な人が急に亡くなったりとか、使ってた物が流されて水没して使えなくなったりとか。言葉は難しいんですが、ゴミ同様の物になったりとか。そんなことが突如として起こった現場なんですよ。だからそういう人達ってシンプルに困ってるんですよ。

災害支援の現場には若い人が凄く少ないんですよね。災害支援の現場に僕が行ってる理由として、今までに出会ったフットワークの軽い旅人達を回収してるんです。

これまでにタビイクで世界に巣立っていった人達が災害支援に行くよと言って⻑野までみんな来てくれてるんです。旅人って自由に生きたいマインドの人が多いし、自由なライフスタイルの人も結構多いので、⻑期で残ってくれる人も多いです。

⻑く現地にいれる人って凄く貴重で、旅人がそういう役割を担える存在なので、旅人と被災地の復興を繋げるために活動している状態です。

それに災害支援って旅と似てると思うんです。災害支援行くことになっても何を持っていこうとか、自分なんか行っても大丈夫かなとか、迷惑じゃないかなとか、誰に連絡したらいいんだろうみたいな。そもそもどこに行ったらいんだろうとかわかんないじゃないですか。お金いくらいかかるとか、宿泊場所どうしたらいいのかとか、旅と似てる部分があるんです。タビイクの基本のサービスは旅のサポートなので災害支援で同じ心境の人たちのサポートも全然難しいことではありませんでした。

今まで取り組んできたサービスの次のステップとして、ミッションやビジョンを掲げてた自分の思いをもっと具現化するために動き出したっていう感じです。

旅好きの方にシェアハウスをおすすめするとしたら
旅するような⼈にですか︖ちょっとそれるかもしれないですけど、旅先の⼀週間とか⼀か⽉とか数⽇間海外にいる時とか、それを⾮⽇常と捉えて、普段の⽇本にいる期間を⽇常だと思ってる⼈達って結構いるんですよ。

確かに特別なんですけど、普段の⽇常と違った感覚があるだけで⾮⽇常的な感覚なだけだと思っていて、⾔ったら全部⾃分の⼈⽣じゃないですか、だから実際には全部⽇常なんですよ。⾮⽇常とかって⾔って、隔離して、また⽇常に戻るんだって嫌気さして戻ってくる⼈って結構多いんですよね。それよりも⾃分の⼈⽣楽しんだほうがいいし、⾮⽇常とか⽇常とか区切らずに、⾊んな⽇常に⾮⽇常的感覚、ちょっと違った刺激を常に⾃分の⽣活の中にこう組み込んでいけるような⼈⽣に⾃分でしていけばずっとそういう旅に似たような感覚で⽣活を送れると思っていて、そのひとつの⼿段がシェアハウスだなと思います。

今回ここのシェアハウスに住んで、すごくびっくりしたのが海外経験者がすごく多いんですよね。しかも割と⻑期で経験してる⼈、ワーホリとか留学とかで働いていたりとか、バックパッカーもそうですけど、海外によく⾏ってた⼈だったり、今も⾏ってる⼈だったり、外国⼈の⽅もそうですし、外国⼈の⽅と結婚してる⼈だったりとか。

そういうちょっと海外にいるような、海外な旅先のゲストハウスに泊まってるような感覚をある意味常に共有スペースで味わえるのかなって思っていて、結構旅に近い感覚を普段の⽇常に組み込んでいけるって⾔うと、旅に出たことない⼈からしたら旅にでているような体験ができるような場所でもあるし、旅によく⾏く⼈でも、⽇本に帰ってきても、嫌な⽇常じゃなくて旅に似た⽇常の環境を常に⾃分の⼿元に置いておけるっていう意味で凄く魅力的だと思います。

拓人さんにとって「ソーシャルレジデンスアカデミア大阪尼崎」も新しい大切な場所になれば嬉しいです!

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